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地獄のサバイバル雪中サイクリング

 朝方足の違和感はあまり感じなくなっていたが、出がけに米が炊けていなかったり、事前の天気予報でー5、ー5℃とインプットされてしまっているのにビビって窓の外を眺めているうちに出かけそびれてしまった。
 いったんこうなってしまうと家族も起きてきて出かけるタイミングが難しくなる。やっと2時過ぎに決心して出るが寒い。1℃ぐらいか、、、。普通なら浪江周回コースだろうが、何を思ったか今日はぐるぐる走りたくない感じで何となく山麓線を北に向かってR114号線を上り始める。やはり私は登が好きなのだ。大柿ダムを過ぎて左に曲がって葛尾方面に向かう。どんどん気温が下がるが、上りなので勢いに任せる。日陰に雪も多いがなんとか自転車のライン分ぐらいは空いている。太陽も随分傾いてきて、こりゃやばいかなと頭の中をよぎるが、頂上をとらないで帰るわけにはいかない。アイスバーンをいくつも越えてピークに達する。うへー、登っていても寒い。ー3℃ぐらいか、、、。こりゃあ、朝一と変わらないじゃないか。ボトルの水はまたもや凍っている。口にしばらく含みながら飲み口が溶けるのを待つ。
 ピークを過ぎたら、凍結部多数の今来た道を下りたくないのは人情だ。私の頭には、帰りは高瀬川沿いなら、標高が低いので大丈夫だろうという考えがあった。それなら日没前に十分帰れる。葛尾まで滑らないようにゆっくり下って、高瀬川渓谷を飛ばす、、、。が、すぐにアイスバーン。この道、帰るには確かに最短距離だが、間に民家かほとんどない。細く曲がりくねった日陰道で、まだ日当たりの良いあたりで凍り付いているのを見てこりゃダメだと直感した。すでに4時に近い。さすれば残る道は2つ。もう一度峠を越えて同じ道を帰るか、R399の掛札峠を越えてR288で都路を抜けるルートだ。ピークは2つ越えなくてはならないが、さすがに交通量の多いR288は凍結していないだろうと後者を選んだ。

 後は、どこまでも全開走。掛札峠は北斜面のゆえ完全圧雪道。温度が低いために半分溶けている状態よりグリップが保てる。雪に食い込み抵抗もあるが、なんとか降りないで上れる。たぶん降りて歩いたら、クリートが凍ってペダルがはまらなくなり、足も濡れて凍り付いてしまうだろう。すぐにボトルの飲み口が凍る。あとは運に身を任せるしかない。時折追い抜いていく車が、不思議そうな顔をしてこちらを見ている。そりゃそうだろう。こんな雪の峠道を自転車で走るやつを見たことがないだろう。私も見たことがない。しかもロードレーサーだ。
 なんとか標高600mの峠を過ぎたとき、勝ったと確信した。頂上のため、かすかに日の光は差しているが、まともに走れるのはあと30分だろう。ここから家までまだ30kmはある。なんとか、R288の下りを目が利くうちに下りきれば、生きて帰れる。ぐんぐん気温は下がる。手と足首から下はほとんど感覚がないが、全力で走っているので体は熱い。幸い掛札峠の南斜面は予想していた通りほとんど雪はなかった。あとは都路を抜けて大熊へ。どんどん暗くなる。都路側からは250mぐらいの上りだろうが、いつもあっと言う間のはずなのになぜか長い、、。やっとの思いで越えて後は下るだけだが、またもやアイスバーン。かなり暗く見えなかったが、ちょうど前を走っていた車が急に減速したのが分かったので気がつくことができた。そうでなければ、高速で転倒し、真っ暗な山の中で、はいサヨナラでした。フラッシングライトは前後いつも着けているが、まさかこんな事になるとは、、、。もちろん道を照らすのに十分なものはない。

 太陽がこれほどありがたいと思った事はなかった。ちょっと遠回りでも街頭の多い町中を通って5時15分に帰宅。足の指は少し紫色になっており、暖める時がすごく痛かった。膝の痛みなどもどこかに忘れていた。なぜか今朝も感じてはいない。あの苦しみを乗り越えて、私の肉体と精神は一回り強くなった事だろう。

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ライブカメラから、今朝のワンショット。一面霜、ー5℃

Entire workout (185 watts):
Duration: 2:43:43 (2:44:06)
Work: 1812 kJ
TSS: 194.5 (intensity factor 0.846)
Norm Power:203
VI: 1.1
Distance: 72.289 km
by dynabooksx | 2010-01-18 07:08 | 真也の運動日誌

真也の歩み、愛理の子育て日記。私たちは福島第一原発5kmの双葉町民。時代は動く。私たちはその目撃者になる。画像のペレット&薪ストーブは、真也の施工作品。新天地を暖かく燃やし照らしてくれる。
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