2009年 09月 18日
エアロビックベースの大切さ
7,8月と調子を戻しながらも、いまいち完全に戻りきらないというか、燃えかすのようなモヤモヤが体の中に残っている感じがしていた。負荷はそれなりにかけているのに何となく息切れする感じ、、。それが、春先までに作り上げた有酸素能力が落ちてきているための現象だということに気がついた。
具体的なデータを見てみると良い。春先のピークデータと先日のスカイバレーを比べてみよう。
4月29日 水石山TT
Selection:
Duration: 35:02
Work: 561 kJ
TSS: 73.5 (intensity factor 1.122)
Norm Power:269
VI: 1.01
Pw:HR: 7.7%
Pa:HR: 8.28%
Distance: 10.044 km
Min Max Avg
Power: 169 398 267 watts
Heart Rate: 110 170 160 bpm
Cadence: 59 143 83 rpm
Speed: 11.2 34.5 17.2 kph
9月6日 スカイバレー
Selection:
Duration: 28:11
Work: 437 kJ
TSS: 54.7 (intensity factor 1.079)
Norm Power:259
VI: 1
Pw:HR: 2.39%
Pa:HR: 12.61%
Distance: 7.902 km
Min Max Avg
Power: 140 350 258 watts
Heart Rate: 163 171 167 bpm
Cadence: 70 143 87 rpm
Speed: 11.8 33.1 16.8 kph
春先は、出力の上がりにくい寒い時期から走り込んできた。この効果は絶大で秋と比べて同心拍で20W底上げされていた。夏の間もそれなりに走ってきたつもりだが、暑さがあるので当然じっくりゆっくり走る事は出来ず、短い時間で追い込む練習を続けた。2つのデータは、温度の違いや高度変化があるので、全くの同一条件とは言えないが、方や高出力で低心拍、もう一つはその逆であることを考えると違いがよく分かるだろう。
最近の方が春先より、同じ出力を出すのに高い心拍を必要とするようになってきていたのだ。
この事はエアロビックベースの低下を意味する。無酸素状態を要するような高い負荷の運動を繰り返すうち、徐々にこの土台を切り崩していたのだ。有酸素能力を向上させると、脂肪の燃焼効率が上がり、グリコーゲンを節約し、スタミナをアップさせる事が出来る。糖の消費を抑える事によって血糖値の上下を抑え体のダメージも少なくできる。そして大事な場面で、より大きな出力を得られる解糖系の回路を上乗せすることによってさらなるスピードアップを可能にする。人の体は、いったん負荷を上げてしまうと、よりエネルギーが得られやすい糖を主体で燃やすようになるため、脂肪の燃焼効率を上げたい場合はぐっとこらえて長時間低負荷のトレーニングを行わなくてはならない。そろそろ涼しくなってきて、落ち着いて長く乗りやすい季節になってきたので、来年に向けてしっかりとベースを作って行こうと思う。
9月18日
午後 原町北浜往復+α(浜街道平坦コース) 60km、L2&L3ワークアウト L2(30.2%) L3(43.6%)
Entire workout (182 watts):
Duration: 2:02:46 (2:08:48)
Work: 1332 kJ
TSS: 127.5 (intensity factor 0.792)
Norm Power:190
VI: 1.04
Distance: 60.57 km
Min Max Avg
Power: 0 330 182 watts
Cadence: 31 163 95 rpm←おお、よく回ってるね。
Speed: 4.4 51.7 29.8 kph
寝る前ローラー35分
Entire workout (144 watts):
Duration: 37:51
Work: 325 kJ
TSS: 23.5 (intensity factor 0.612)
Norm Power:147
VI: 1.02
Distance: 25.467 km
by dynabooksx
| 2009-09-18 23:07
| レース、機材、うんちく