2009年 04月 21日
ペダルの回転数について
現在、大抵のサイクルコンピューターにはペダルの回転数を測るケイデンス計がついている。アームストロングが活躍して以来、高回転数で走るのが良いとされているようである。私は、今更数字を見なくても体が覚えているので表示しておくことはあまりないが(パワータップの表示がいい加減だからというのもある)、回転を維持するトレーニングはかなり優先している。
基本的に、調子の良い時というのはちょうど気持ち良く走れる回転数が高めになるときだ。反対に調子の悪いときほど、上がらない回転数を穴埋めするためトルクをかけることになる。神経が機敏で筋肉がほぐれていて反応が早いときでなくては、回転が上がりにくい。3本ローラーのトレーニングは言い換えると回転練習であって、体が温まってくるとおおよそ110回/分ぐらいで回している。実走でも、調子の良いときに集中して走ると105回転あたりで落ち着いているようだ。
この前の日曜日のチーム連で、チームの一人と集団から2人で飛び出してしばらく併走したとき乗り方に大きな違いがあると思った。大柄な彼と小さい私では、得意分野もフォームも全く違うのは当たり前なのだが、何より回転数が違っていた。80~90回転で走る彼に対して、後ろに付いていても私は100回転以上。ギヤチェンジのタイミングなどは不思議なぐらい一緒なのだが、お互いそれぞれずっと同じぐらいの回転を保っていたと思う。彼は主にマウンテンバイク乗りなので、回転が低めなのはそのためかもしれないが、速度の上げ下げが苦手だと言っていた。
身体能力のどこに余裕があるかはその人それぞれだから何とも言えないが、回転が速い事のメリットはアタックや逃げ等の変化に対応しやすい事だと思う。高回転であればギアを変えることで、足への影響を少なく速度を上げられるが、ゆっくりの回転に慣れているものを上げるのは難しいし、ギアで対応するならさらに重いものを踏まなくてはならない。梅丹の選手がバイクぺーサーで調子を上げていくのは、スピードと高回転に体を慣らすためなのだろう。
まぁ、結局スピードを出すためには、速い速度で重いペダルを漕がなくてはならないのだが、心肺に余裕があるなら、高ケイデンスでスピードまたは持久力アップ出来ると思う。と、言うには簡単なのだが、実際に煮詰めて行こうと思ったら、クランクやクリート、サドルの高さや角度等色々いじる必要があるためなかなか難しいだろう。バンクでピスト練が出来れば良いのだがそれも難しいので、結局は3本ローラーが妥当だろう。
by dynabooksx
| 2009-04-21 17:19
| レース、機材、うんちく