2009年 02月 12日
パワーメーター(powertap)について考える
ここから。
パワーメーターについて。
2年使ってイロイロわかった。
・きれいに回すとパワーが出る。
→ガチャ踏みは一瞬パワー出るが続かない
→今後はパワーメーター無くても意識するだけで練習としてはOK
・一定ペースは後半キツイ。
→前半からキツイと後半のパワーはタレタレ。
→タイム出ない。
・垂れないギリギリのパワーは体が覚えた。
→練習でもレースでもそのペースをある程度再現できる。
→逆に練習でもそのペースを超えた走りをしなくなった。
→だから、短時間高負荷に弱い(T_T)
・パワーは冬は低め。
→暖かくなると上がる。
→暑いと上がらないけど冬よりいい。
→そのため、1年目はどんどんパワーが上がっているような気がする。
→2年目の冬にショックを受ける
→3年目はこんなもんだと受け止められる。
・ある程度鍛えたらFTP(1時間のAve.Pow)なんて1年に5Wも上がらない
→っていうか、練習量を増やせなくなったところに壁?
→FTPを向上させることだけを目標にしていると心が折れる
→総合力?に着目すると気がまぎれる(笑)
→甘味処ツーリングの方がモチベーションアップ?
→っていうか、10年続ければFTPが30Wとかアップすると思って頑張るしかない?
・テーパリング(レース前の調整)のデータ取りにはよい
→陸上競技の一般的なテーパリングを自転車に当てはめるのに参考になる
→何度かやってると自分なりの調子が出るパターンが見えてくる
→パワーメーター無くても同じようなメニューで調整できちゃう
→失敗を恐れず変化を求めるなら継続したデータ取りは有効か
→一か八かでよくても再現性が無いと意味ないのでデータは大切
・その日の調子はすぐわかる
→調子といっても、筋力・心肺・気持ちの3つがあることがわかる
→筋力が疲れていてもFTPレベルまでは心肺と気持ちで走れる
→FTP以上のパワーは筋力が疲れていると持続しなくなる
→心肺が疲れているとパワー低くても体感強度は高くなる
→心肺の疲れは気持ちと密接な気がする
・きれいに回すとパワーが出る。
→ガチャ踏みは一瞬パワー出るが続かない
う~ん、共感出来る部分が多い。ペダリングの技術についてのメリットは使い方次第だが、大いにあると思う。ポジションやフォームを作るときに自然に出力が出るかどうかは、主観では分からず客観的なデータのフィードバックが不可欠だ。言葉では伝えにくいのだが、足に力を入れて踏み込みやすいというのと、なんとなくスムーズに足が回るというのは大きく違う。ヒルクライムやTTのように、上下なく安定した高出力が必要な場合、踏み込もうとする意識レベルが低くても、ムラがなくまんべんなく力がペダルにかかるのが大事で、筋力の消耗を押さえられるのだと思う。ちょっと前の自転車雑誌に『骨で踏む』という特集があったが、この言葉だけ聞くと訳が分からないが、きっとバランスを調整する末端の小筋肉群を使わないで、体幹の大きな筋肉を使って走るという意味なのだろうと思う。筋肉に意識させないから『骨で踏む』という表現になるのだろう。
→前半からキツイと後半のパワーはタレタレ。
→タイム出ない。
・垂れないギリギリのパワーは体が覚えた。
ペーシングとしても有意義な機材だ。体感とは別に絶対指標でパフォーマンスが出るので、調子の善し悪しがはっきりと分かり、オーバーペースもすぐ分かる。昨日、富岡で糖分が切れかかった時などは、それまで250wで延々と走れていたものが、どれだけ頑張っても150wしかでなくなる。意識としては同じ頑張り具合なのにね。(むしろハンガーノックの方がつらいか、、、)
ヒルクライム等では、心拍を一定にして走れば後半に出力は大きく落ちる。出力を一定に走れば徐々に心拍は上がっていく。実際にはその二つの中間を目指し、なるべく後半の落ち込みを減らすために、最初を上げすぎないように調整するのだが、序盤上げすぎないようにするところにパワーメーターのレースでの意義があるように思う。
・パワーは冬は低め。
→暖かくなると上がる。
冬にパワーが落ちるというのは、オフをほとんどもうけていないためか、あまり実感がない。浜通りが暖かいためかもしれないが、朝の寝起きでの氷点下以外はあまり変わらないと感じる。もし冬に落ちるのが普通だとすると、暖かくなるとさらに期待できる!?
・ある程度鍛えたらFTP(1時間のAve.Pow)なんて1年に5Wも上がらない
どうでしょうねぇ~。ある程度鍛えるというのをどのあたりに設定するかに寄るでしょうけれども、3年も続けてトレーニングすればある程度のプラトーに達するのだと思います。私の場合ブランクが長くあって、体を作り直しているのでまだまだ上がっていく感じがあるのだと思いますが、FTP260wあたりが現在イメージできる現実的な到達点だと考えています。相当順調にいっても、相当ピークを尖らせないと今年中は難しいと思うので、焦らずに来年の目標としています。色々な事をしても疲れにくい健康な身体にしたいです。
・その日の調子はすぐわかる
→調子といっても、筋力・心肺・気持ちの3つがあることがわかる
→筋力が疲れていてもFTPレベルまでは心肺と気持ちで走れる
→FTP以上のパワーは筋力が疲れていると持続しなくなる
→心肺が疲れているとパワー低くても体感強度は高くなる
→心肺の疲れは気持ちと密接な気がする
頭の中で考えていた事を、うまく言葉にしている。走り込むにつれてFTPの上か下かがはっきりと分かるようになってきました。このところ230wでは低すぎるなと実走で感じていたので、240wに修正してしっくり来ました。TSSは上がりにくくなりましたが、CTLが100行っていれば随分頑張っていると自分をほめる事にしています。150を越えるようになったら、きっと心が崩壊し、自転車を嫌いになるでしょう。
注)CTLはTSSを一ヶ月単位でならした数値で、TSSの平均値。普段の2時間練は100を少し越えるぐらい。昨日のチーム連は320。パワーメーターを解説する本(一応読んでおいた)にはTSSが130平均的(要するにCTL)に稼げていると、いい感じに運動能力が向上すると書いてあり。TSSはFTPペース(TTペース)で1時間走った場合100になるように計算されているので、普通に走っては一時間半で100、2時間で130ぐらいになるのが普通だと思う。CTLが昨日で5ヶ月ぶりに100を越えた。できるだけ維持していきたい。
普段定期的に読ませてもらっているブログにパワーメーターについて良くまとめられているエントリーがあり、考えさせられた。勝手に引用してみる。元はパワーメーターについて。
2年使ってイロイロわかった。
・きれいに回すとパワーが出る。
→ガチャ踏みは一瞬パワー出るが続かない
→今後はパワーメーター無くても意識するだけで練習としてはOK
・一定ペースは後半キツイ。
→前半からキツイと後半のパワーはタレタレ。
→タイム出ない。
・垂れないギリギリのパワーは体が覚えた。
→練習でもレースでもそのペースをある程度再現できる。
→逆に練習でもそのペースを超えた走りをしなくなった。
→だから、短時間高負荷に弱い(T_T)
・パワーは冬は低め。
→暖かくなると上がる。
→暑いと上がらないけど冬よりいい。
→そのため、1年目はどんどんパワーが上がっているような気がする。
→2年目の冬にショックを受ける
→3年目はこんなもんだと受け止められる。
・ある程度鍛えたらFTP(1時間のAve.Pow)なんて1年に5Wも上がらない
→っていうか、練習量を増やせなくなったところに壁?
→FTPを向上させることだけを目標にしていると心が折れる
→総合力?に着目すると気がまぎれる(笑)
→甘味処ツーリングの方がモチベーションアップ?
→っていうか、10年続ければFTPが30Wとかアップすると思って頑張るしかない?
・テーパリング(レース前の調整)のデータ取りにはよい
→陸上競技の一般的なテーパリングを自転車に当てはめるのに参考になる
→何度かやってると自分なりの調子が出るパターンが見えてくる
→パワーメーター無くても同じようなメニューで調整できちゃう
→失敗を恐れず変化を求めるなら継続したデータ取りは有効か
→一か八かでよくても再現性が無いと意味ないのでデータは大切
・その日の調子はすぐわかる
→調子といっても、筋力・心肺・気持ちの3つがあることがわかる
→筋力が疲れていてもFTPレベルまでは心肺と気持ちで走れる
→FTP以上のパワーは筋力が疲れていると持続しなくなる
→心肺が疲れているとパワー低くても体感強度は高くなる
→心肺の疲れは気持ちと密接な気がする
・きれいに回すとパワーが出る。
→ガチャ踏みは一瞬パワー出るが続かない
う~ん、共感出来る部分が多い。ペダリングの技術についてのメリットは使い方次第だが、大いにあると思う。ポジションやフォームを作るときに自然に出力が出るかどうかは、主観では分からず客観的なデータのフィードバックが不可欠だ。言葉では伝えにくいのだが、足に力を入れて踏み込みやすいというのと、なんとなくスムーズに足が回るというのは大きく違う。ヒルクライムやTTのように、上下なく安定した高出力が必要な場合、踏み込もうとする意識レベルが低くても、ムラがなくまんべんなく力がペダルにかかるのが大事で、筋力の消耗を押さえられるのだと思う。ちょっと前の自転車雑誌に『骨で踏む』という特集があったが、この言葉だけ聞くと訳が分からないが、きっとバランスを調整する末端の小筋肉群を使わないで、体幹の大きな筋肉を使って走るという意味なのだろうと思う。筋肉に意識させないから『骨で踏む』という表現になるのだろう。
→前半からキツイと後半のパワーはタレタレ。
→タイム出ない。
・垂れないギリギリのパワーは体が覚えた。
ペーシングとしても有意義な機材だ。体感とは別に絶対指標でパフォーマンスが出るので、調子の善し悪しがはっきりと分かり、オーバーペースもすぐ分かる。昨日、富岡で糖分が切れかかった時などは、それまで250wで延々と走れていたものが、どれだけ頑張っても150wしかでなくなる。意識としては同じ頑張り具合なのにね。(むしろハンガーノックの方がつらいか、、、)
ヒルクライム等では、心拍を一定にして走れば後半に出力は大きく落ちる。出力を一定に走れば徐々に心拍は上がっていく。実際にはその二つの中間を目指し、なるべく後半の落ち込みを減らすために、最初を上げすぎないように調整するのだが、序盤上げすぎないようにするところにパワーメーターのレースでの意義があるように思う。
・パワーは冬は低め。
→暖かくなると上がる。
冬にパワーが落ちるというのは、オフをほとんどもうけていないためか、あまり実感がない。浜通りが暖かいためかもしれないが、朝の寝起きでの氷点下以外はあまり変わらないと感じる。もし冬に落ちるのが普通だとすると、暖かくなるとさらに期待できる!?
・ある程度鍛えたらFTP(1時間のAve.Pow)なんて1年に5Wも上がらない
どうでしょうねぇ~。ある程度鍛えるというのをどのあたりに設定するかに寄るでしょうけれども、3年も続けてトレーニングすればある程度のプラトーに達するのだと思います。私の場合ブランクが長くあって、体を作り直しているのでまだまだ上がっていく感じがあるのだと思いますが、FTP260wあたりが現在イメージできる現実的な到達点だと考えています。相当順調にいっても、相当ピークを尖らせないと今年中は難しいと思うので、焦らずに来年の目標としています。色々な事をしても疲れにくい健康な身体にしたいです。
・その日の調子はすぐわかる
→調子といっても、筋力・心肺・気持ちの3つがあることがわかる
→筋力が疲れていてもFTPレベルまでは心肺と気持ちで走れる
→FTP以上のパワーは筋力が疲れていると持続しなくなる
→心肺が疲れているとパワー低くても体感強度は高くなる
→心肺の疲れは気持ちと密接な気がする
頭の中で考えていた事を、うまく言葉にしている。走り込むにつれてFTPの上か下かがはっきりと分かるようになってきました。このところ230wでは低すぎるなと実走で感じていたので、240wに修正してしっくり来ました。TSSは上がりにくくなりましたが、CTLが100行っていれば随分頑張っていると自分をほめる事にしています。150を越えるようになったら、きっと心が崩壊し、自転車を嫌いになるでしょう。
注)CTLはTSSを一ヶ月単位でならした数値で、TSSの平均値。普段の2時間練は100を少し越えるぐらい。昨日のチーム連は320。パワーメーターを解説する本(一応読んでおいた)にはTSSが130平均的(要するにCTL)に稼げていると、いい感じに運動能力が向上すると書いてあり。TSSはFTPペース(TTペース)で1時間走った場合100になるように計算されているので、普通に走っては一時間半で100、2時間で130ぐらいになるのが普通だと思う。CTLが昨日で5ヶ月ぶりに100を越えた。できるだけ維持していきたい。
by dynabooksx
| 2009-02-12 14:35
| レース、機材、うんちく