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つくばマラソンのまとめ

 土曜は佐野まで戻り、ホテルに泊まった。翌日5時前に出発し、快速でつくばに向かう。薄明かりになる頃美しく山並みのシルエットが映る。ため息が出る美しさ。

 エントリーまで時間があるので、めぐみ教会にちょこっと寄る。光希は自転車に乗りたいとせがみ、桜川沿いを走らせる。
 受付は8:30から。駐車スペースはうまいこと学内道路を望めるところを見つけた。自転車で受付に向かうがすさまじい人。一万二千人だったそうだ。なぜかふらっと部室に寄りたくなり行ってみる。進入禁止になっていたが、私の顔を見てゲートにいた女の子が開けてくれた。まだ学生で通じるぜ。ふと置いてあったシャカリキを読み始めて10分のロス。再び人混みをかき分けて、チップをもらう。

 今回は、まったく走り込んでいないので当たり前だがタイムはねらっていない。別に出ても出なくても良いといった感じなのだが、8年前に走った時よりは行けそうな気がする。
 9:30号砲。そろそろスタートし5分ほどでラインを通過。心拍120ほどでゆっくり走る。光希は路肩を自転車で併走してきたが、あまりの人に圧倒されて戻っていった。一周学内をまわり外に出て行くが、5km程走ったところで前日追い込んだハムストリングが痛くなってきた。なかなか来ないと待っていた家族に脱いだベストを渡し、『もう止める!!』と半分本気で言ったら、周りの人たちが急にまじまじと私の顔を見るので止められなくなってしまった。
 キロ6分ちょいぐらいで淡々と進む、7キロ地点の交差点で舗装がえぐれている所があり、左足を軽くくじく。力は入るようなのでそのまま走ったが、すぐ後ろの人も転ける音が聞こえた。
 筑波山がどんどん近づいてくる。給水はきちんと取り、出される物は全て食べるグルメ旅行と決めていたが、せいぜいあんパンとバナナしか出てこない。チョコや味噌汁、もっといろいろあったはずだったけど、、、。でも、お汁粉があったから許すか。
 15キロ地点、もう先頭が折り返してきて30キロ地点に差し掛かる。人事のように応援する。本当にゴールまで走れるのだろうか。心肺は全然余裕だが、足が勝手に進んでいくような感覚はほとんどない。地面の衝撃に痛めつけられて、随分自由が奪われてきている。5キロ毎にラップをとっているが、見事なほど定ペースだ。みんな速いな、結構太っていてもこんなに走れるんだから、あんた痩せたらすごいよと口に出さないまでも感心する。
 折り返しの23キロ地点、柔らかい三角ポールをパンチして気合いを入れる。折り返しコースになって本当に走りやすくなったと思う。次々と通り過ぎる選手を見ていると飽きない。全身黒ずくめの黒の目出し帽の人、メイドの格好をした男ども、ウェディングドレスを着て、今日が結婚式だと走るカップル。一番大変なのはその後ろで長~いプラカードを持って付いていく友達だろう。相当遅かったので、たぶん中間地点の足切りにあってリタイヤした事だろう。それって、どんのもんなのかなぁ?
 30キロ地点、折り返しを過ぎた所でもうダメだと思ったのだが、25キロを過ぎたあたりからいい感じにキレて来て足をだまし続ければまだ行けるんでないのかなと思い始める。ここで隣を走っていた50歳ぐらいのおばさんが足をもつれて転倒。それまでも何人も転んだり、気分が悪くなって介護されている人を見たが、彼女は顔面から突っ込んだため顔をズル剥けてしまった。こちらも限界で後ろの人が駆けつけたため、振り返るのみだったが、血を流しながらそれでも走り続けようとする気持ちがすごいと思った。
 32キロを過ぎればあと10キロ。見慣れた東大通りに出、楽にイメージできる距離だが一キロが遠い。ふと心拍計を見ると1600kcalを示していたはずが、リセットされている。何じゃこれを思いいじると、電池がなかったのか時間までオールリセットされていた。これで、現在時刻も分からなくなったと思ったあたりで集中力が切れた。早足お散歩に変わる。すでに歩きもしんどい。足の後ろ側の筋肉と筋が張りっぱなしになっている。屈伸したり、子どもがすねたように足を投げ出しながら歩いてみたりする。
 38キロ地点でついに交通規制が解かれる。道のほんの少しの傾きや凸凹がなんとも走り、いや歩きにくい。最後の所は、前の文で書いたとおり。


 終わったとき、もうきっとこの先数年はフルを走ることはないだろうと思ったが、のど元過ぎればとは言ったもので回復してきた今は楽しい思い出に変わっている。しかし、トレーニングとして見た場合、30キロ以降はあまり意味がないだろう。今の力ではスピードを意識して走れるのはハーフまで、それ以上は心肺ではなく、筋肉耐久テストになってしまう。生活にメリハリをつけるためにもうちょっと走って来春ハーフマラソンなら出てみようかな。

 帰りは、食事をとるために6号でスタートするが、さほど遅い時間でないのに流れが良いのでそのまま一般道で帰ってしまった。途中、電気屋でマッサージ器に乗ることも忘れなかった。


 今日は夜ローラー1時間。クリートを後ろに移動したが、短いクランクと合うのか踏みやすい。
by dynabooksx | 2008-12-03 23:34 | レース、機材、うんちく

真也の歩み、愛理の子育て日記。私たちは福島第一原発5kmの双葉町民。時代は動く。私たちはその目撃者になる。画像のペレット&薪ストーブは、真也の施工作品。新天地を暖かく燃やし照らしてくれる。
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