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歳をとったなぁ〜と…

年の瀬も近付いて来ました。震災後の数年体験した事柄について、ここでもまとめて書いてみる必要があると思いつつも、どこから始めるかが見つからずそのままになって新しい年が来てしまいそうです。

最近、以前の一時帰宅の時持ち帰って来た、DVテープにて撮り溜めた子供達の記録をDVDに焼き付けてもらうサービスをお願いして、返送されてきたものをみんなで見ている。デッキがうまく動作しなくなってからというもの、長らく見ることもできずに放置してあったものだ。

もちろんそこに映っている場面の殆んどは、現在無人の廃墟になってしまった福島県双葉町の実家での様子なのだけれども、子供達が小さいのは当然として親もまた若い。顔というか表情も大きく違っているように見えるのは自分だけの評価だけではなく、長男曰く「真也くんの若い時の顔は、まだ人生の荒波を知らない青二才のような顔だ」だって…

野郎いつの間にか背を追い抜きやがって言うことも一丁前になってきた。国語が苦手なのに頑張って表現してきたので良しとする。顔がその時によって変わっていくように見える俺と違って、産まれた時から完成されているのか長男の顔は全く変わっておらず、どの場面も笑顔以外読み取れない。最初から単にそういう顔なのか、いつも幸せまっしぐらなのか、それでも何かしらの苦労を感じて来なくてはそんな表現は出てくるまいて。

今度の3月で震災後まる4年になる。年上の妻は一足先に大台に乗った。俺も歳をとったなぁ〜と鏡を見ると髭の中に白いものが見える。産毛かと思って抜いてみると本当に数本白い。更にそこだけではなく何箇所か見受けられる。髪の毛には無いようだが、そのうち混じるかもしれない。

そう言えば、俺は小学生の頃後頭部に白髪が多数あった。さぞ苦労をしたのだろうとふざけて言われたりしたのだが、中学、高校と進むに連れて消えていった。不思議なことは、全く同じように長男にそれが現れていることだ。彼の場合中3になった今でも消える気配を見せない。
これも遺伝上の何かなのだろうか。

笑えるのは、多くの人がソックリという娘と自分の似ている様子。最近でこそそう言われることが増えていたのだけれども、昔のビデオを見るに自分の幼い時にソックリだということが判る。時間を置いて少し客観的に眺めてみると自分でもわかってくる。最近は身体に触れるのをなんとなく拒否するようになってきたのが哀しい。代わりに下の子をベロベロするしかあるまいて。

こんな夜中というか朝早くに書いているのは、被せ歯が浮き上がって痛くなっているからだ。毎年年末のこの時期あたりに繰り返しているような気もするのだけれども、自分の身体もあちこちガタが来て無理が利かなくなって来ている。11月からあちらこちら北から南まで移動し続けたので、その疲れが来ているのかもしれない。健康づくりの基本である自転車が安定して乗れなくなると体力が落ちるのかリズムがおかしくなるのか、すぐ調子が悪くなる。続けて乗っている時はまずそういうことはない。というよりは、調子が悪くないから乗り続けられると言うべきなのだろうか。

とりとめもないことを書いているが、それにしてもいい年になって来た。もう折り返しを過ぎたような気もするけれども、まだまだ一波乱二波乱あるだろう。世の中の崩壊していく速度がますます早くなっていくからだ。最後まで残って行くものと淘汰されて行くものがよりハッキリしていくだろう。終わりへと向けて、これまでに見られなかったような内包していた本質がそのままに現れるようになり人々を驚かせる。でもそれは最初からの人間の持っている本質なんだ。知りたくない、気付きたくないと目を背け、蓋をしている人にとっては驚くべきことのように映り、また驚いたフリをするのだ。これからは、ますます薄汚れた人間の性質を見せ付けられる出来事が増えるだろう。そしてそれを見たくないと知らないふりをして目の前で起きている悲劇を素通りしようとする人の姿も…。

そしてある時、もう無視し続けることのできないような出来事に直面することになるんだ。それでも現実を認めないのならば、後にそれ以上の結果を背負わされるだけのこと。必ずつじつまを合わさせられる時が来る。

いつも人生の終わりを目指して歩いているつもりだけれども、まだ先が長い。
by dynabooksx | 2014-12-15 04:32 | 真也の雑記帳

真也の歩み、愛理の子育て日記。私たちは福島第一原発5kmの双葉町民。時代は動く。私たちはその目撃者になる。画像のペレット&薪ストーブは、真也の施工作品。新天地を暖かく燃やし照らしてくれる。
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