子の心親知らず
 前に紹介した水谷 潔氏のページ。次々と鋭い角度からよく書くものだ。そこから2つ紹介させてもらおう。



以下本文より


子の心親知らず(1)

 最近ある方から、「子の心親知らず」のお話しをお聞きしました。それをお分かち。

 いつも、テストは70点くらいの子どもが、90点の答案を親に手渡します。親は喜んでこう言います。

 「よく、がんばったね」あるいは「とっても、うれしいよ」と。

 そこで、やめておけばいいのに、罪深き我等親たちは次のような言葉を言ってしまうのです。

 「次もがんばろうな」あるいは「やればできるんだから、次ぎはもっといい点を目指そう」

 親としては、ただ、褒めて喜ぶだけでは、これで満足してしまい向上心や続いて努力する気持ちを失うと思ってしまうのでしょう。でも、本当にそうでしょうか?
 親子の立場を逆転したら分かるとその方は次のようなお話。

 その日の夕食はおいしくて、子どもも大喜び。
「お母さん、とっても、おいしかったよ」

 それだけ十分でしょう。次もがんばる力が湧いてきます。

 もし、子どもがこう言ったらどうでしょう?
「おかあさん、次もがんばってね」「やればできるんだから、今度はもっとおいしいのをお願いね!」

 私自身つくづく実感。まさに「子の心、親知らず」ですね。



子の心親知らず(2)

 中高キャンプの奉仕をさせていただくと、生徒やスタッフから、普段はあまり聞けない中高生の本音を聞くことができます。その中には、まさに「子の心親知らず」なものも。

 団体や信仰理解によって事情は異なるでしょうが、中高生が信仰決心したり、信仰告白をしながら、洗礼決心には至らない場合がよくあります。キャンプなどの決心でも「イエス様信じる」の決心には手を挙げても「バプテスマ受けます」の決心に挙手しない生徒が多いのです。信仰決心と洗礼決心の間に必要以上に大きな隔たりや不自然なギャップがあるのです。

 生徒やスタッフから、この事に関しての中高生の本音を何度か、お聞きしたことがあります。

 「中高生たちは洗礼を受けてしまうと、親や周囲の大人から『洗礼を受けたのだから・・・』とますます束縛をされることが、見えているのです。イエス様のことは信じているのに、それが嫌で洗礼を受けない中高生たちも多いのです。」

 私はそれを聞いて、正直な思いを申し上げました。
「悔い改めるべきは、中高生より親たち、大人たちですね」


 聖書的とは言いかねるハードルを中高生のバプテスマの前に置いてしまっているとしたら・・・・。

 もし、大人たちが「洗礼を受けなさい」と言い、それに従って洗礼を受けたら、次は「洗礼を受けたのだから・・・しなさい」と命じたり、強制するのであれば・・・・・。

 いつも、70点の子どもが90点とっても、「次もがんばれ」。滅びに至るはずの子どもがキリストを信じバプテスマを受けて永遠のいのちを得ても、次は「洗礼受けたのだから・・・しなさい」ばかりの親だとしたら・・・。

 これは中高生たちには残酷すぎませんか?親の愛も神様の愛も、安住の地とはならず、別の愛に居場所を求めてしまうのはある意味、必然でしょう。本来は親の愛が神の愛を一定体現するはず、教会の交わりが神の愛を体現するはずなのに・・・。

 信仰継承を困難にしている要因の一つはこうした「子の心、親知らず」なのかもしれません。




(1)はともかく(2)は笑えない話ですね。本来人々の解放が起こるはずの教会がなぜ窮屈になっていくのでしょうね。言いたいことを言わず、作り笑いを浮かべ、クリスチャンを演じている大人に若者は魅力を感じるはずはないでしょう。自分が無理をしていると、たいてい人にも無理を強いるようになります。そういうものは素早く伝播していくものです。自由と解放を求めて戦い続けていないと、窮屈になるのは一瞬なのです。そこでは『当たり前、常識、ルール、マナー、基本』とかいう言葉が飛び交い、物事の本質に触れることは難しくなります。そして、誰もが分かったような顔をして空しさを隠しているからこそ、余計によそよそしくなっていく。
 コミュニティーは、表面上は体裁を保ってはいても、内部は気づかないうちにシロアリに食われたようにスカスカになっているということが良くある。隠そうとすればするほど、症状は深刻になっていく。そこに光を当てるのには大きな犠牲が必要になるだろう。
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by dynabooksx | 2009-09-08 20:51 | 真也の雑記帳

真也の歩み、愛理の子育て日記。私たちは福島第一原発5kmの双葉町民。時代は動く。私たちはその目撃者になる。画像のペレット&薪ストーブは、真也の施工作品。新天地を暖かく燃やし照らしてくれる。
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