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今をめいいっぱい苦しむ。固定ローラー70分。

 この所、ヒルクライムの猛者達が競って固定ローラーに乗って記録を出している。私も固定ローラーを持ってはいるが、3本をメインで使っているので、ずっと使っていなかった。3本ローラーでも室内トレーニングといっても、コンディショニングとスキルトレーニングを目的としているので、負荷を掛けた乗り方をしたことがない。というより、付加装置がないのでギアをかけても回りきってしまう。

 今日は一日雨だったので、夜ローラーに乗ることにしていた。少し気になっていた固定ローラーに乗ろうかと、、。夕方、いわきの仲間から今ローラー乗り終わったところとの電話を受けたところでスイッチが入った。最終的には1時間走ができるようにしたいが、そんなに長い登りは鳥海ぐらいしかないので、スカイバレーのイメージとなる30分走ができる事を目標とする。一度には無理なので15分から始める事にした。イメージはこれ

1本目 15分、 252w、 155拍、 98回転

扇風機全開で回しているがきつい、きつすぎる。240w以上を目標にスタートして、5分ぐらいでもうダメかと思ったが、そこから持ち直してきて最後は270wあたりまで上げた。
できれば15分×3をやりたかったが、精神的に無理。集中力を維持するために10分、5分と減らしていくことにした。

2本目 10分、 247w、 157拍、 97回転

3本目 5分、 254w、 155拍、 93回転

1本目で限界まで上げているので、同じぐらいの負荷なら2本目以降は楽だ。こういうトレーニングを繰り返せば強くなるのは当たり前だろう。固定ローラーだと精神面が鍛錬され、これだけの負荷が掛けられれば本番当然このぐらいは走れるはずだと自信がつくだろう。でも、アウトドア派の私には全く景色の変わらず、ダンシングのできないローラーは苦しい。ダンシングしてできないわけではないのだが、エリートのものは体重で摩擦を稼ぐタイプなので加重前に行くと負荷も下がってしまい出力を維持しにくくなる。時間までひたすら、筋肉の悲鳴を押さえ込むのだ。

 こんな苦しい時は、色々なことを考える。まず、なるべく意識を別なところへそらそうとする。関係ないことを考えたり、終わった後のことをイメージしたりするのだ。でも、意識レベルが下がるとどうしても出力が落ちてくるし、それを戻そうとするのにまたエネルギーを使う。意識をそらそうとするのも限界があって、あまりに苦しいと『そもそも何でこんなにきついことを俺はやらなくてはならないのか』という気持ちになってくる。それは確かにそうだ。誰にも、やってくれと頼まれたわけではない。なぜやっているのか? と考えてみればそれはすなわち『苦しむためだ!!』 自転車は誰でも乗れるものだが、自転車競技はかなり過酷なスポーツだ。意地の張り合いで限界までペダルを踏み続ける我慢比べだ。苦しむ事を抜いてこのスポーツを語ることはできない。苦しむ事で満足するドMな遊びなのだ。

 苦しいとき、今をめいっぱい苦しんでやろうと目を見開いて集中するとき、限界以上の力が出せる。排水の陣というやつだろうか。人は苦しみを感じることで、楽をすることの喜びを思い出し、悲しみを感じることで幸せの意味を思い出す。落ち込むところが深ければ深いほど落差が大きければ大きいほど、その感動は大きくなる。改めて、楽しく手軽に苦しむために自転車に乗っていたのだったということを思い出したのだった。シャワーが気持ちいいぞ、ほんと。


全体
Entire workout (189 watts):
Duration: 1:12:45
Work: 824 kJ
TSS: 92.4 (intensity factor 0.874)
Norm Power:210
VI: 1.11
Pw:HR: 6.45%
Pa:HR: 4.3%
Distance: 40.185 km
  Min Max Avg
Power: 0 297 189 watts
Heart Rate: 82 166 140 bpm
Cadence: 59 149 93 rpm
Speed: 11.1 41.7 33.2 kph


今週ここまでのワークアウト
月曜 大熊周回ショートコース 28km
火曜 3本ローラー 70分
水曜 大熊周回 28km 夜ローラー40分
by dynabooksx | 2009-06-18 21:41 | 真也の運動日誌

真也の歩み、愛理の子育て日記。私たちは福島第一原発5kmの双葉町民。時代は動く。私たちはその目撃者になる。画像のペレット&薪ストーブは、真也の施工作品。新天地を暖かく燃やし照らしてくれる。
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