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ペダリングについてさらに考える。

 午後寝まくってしまったせいで、まだ眠くならない。と書き始めたら少し眠くなってきたが、ペダリングについてもう少し書いておきたい。最近うんちくばかりですまん。

 以前に、関連する記事を2,3書いているが、

ローラートレーニングについて考える

クランク長について。

先日紹介したチームホシのWEBサイトに大変深い考察があった。

サドルの上にも早20年・・・少しはものも考えた

 言いたいことをズバリ書いてあります。要するにスムーズなペダリングとは、素早く脱力するペダリングだということです。疲労が蓄積してくると、固くなってうまく力を抜きにくくなる。そうすると推進力になりにくい無駄な力を使うと同時に、次の一踏みまでリフレッシュ出来ず疲れやすくなってしまう。私が登りでも回転を上げて走るのは、低回転では力を抜く時間を確保しにくいからでもあります。
 『踏み抜ける』ってのは良い表現ですね。この感覚をしっかりマスターしておくとダンシングも長い間持続出来るようになりますし、どの筋肉を使えば長く安定した出力を出せるかも分かってくるでしょう。私の場合、これを実現させるためのツールが3本ローラーなのです。ローラーに乗ると調子が良いか悪いかがよく分かります。調子がよい時は、台が微動だにせず出力が体感よりグングン上がります。揺れは手を離してもあまり変わりません。悪い時はその逆です。力を抜くことで速く走れるとは不思議なことです。
 このスポーツは効率が支配していると思うので、あらゆる面で無駄をなくすのが大切だと思っています。時間も限られていますし、何よりも限られた精神エネルギーをどこにどれだけ投資するかを考えるとパターンはある程度固まってくるような気がします。現在のメインは、ローラーによるメンテナンスと高負荷高回転の1時間走。

 もし、ペダリングで悩んでいて身長が170cm以下または股下76cm以下ならば、165mmのクランクを試してみることをお勧めします。長いクランクでは、高い技術を必要とするためうまく回転を維持することは難しいです。不利だという意見もありますが、きっとステップアップの糸口を見つけられますよ。
 ああ、眠くなってきた。なんか書いていることがまとまっていない気がするので、止めておきます。


追記

 朝になって頭がすっきりしたところで、エピソードを一つ。たしか2005年あたりだったか宇都宮のジャパンカップに一泊のキャンプで行った際、前日にコースを試走しているグループがあった。大きな事故で右手を粉砕してからというもの雑誌を買ったり自転車関係の情報を集めたりしていなかったので、最近の選手やチームの事などはほとんど知らなかった。ただ、ジャパンカップだけは昔から最高峰のレースとして知っていたので久しぶりにやってきたのだ。
 そのグループをよく見ると、福島晋一選手であることが分かった。彼については信大時代から知っている。気になったのはその隣を走っていた選手。随分若いようだが、目を引かれたのはそのペダリング。正確にはスムーズなペダリングから来る体全体の柔らかいしなりだろう。一瞬で彼に目を奪われ翌日のレースも彼を追いかけていた。こいつはただものじゃねーぞ、、、と。その名前は後に全日本選手権を取り、現在プロツアーチームに在籍する新城幸也選手であった。
 時間が経っても、あのとき一瞬通り過ぎていった後ろ姿が焼き付いている。試走なのでかなり速度が遅かった(しかも鶴カントリーの急勾配)せいもあるが、ゆっくりでフォームを保つ方が難しいはずだ。去年のジャパンカップの際、梅丹本舗の乗っているグラファイトデザイン(かなり、、、なデザインのやつ)の試乗会があった。それには行かなかったのだが、前日そのあたりにいた宮澤崇史選手としばし話をし、ちょこっと自転車に乗せてもらいもした。現在愛用しているハンドルは、その時彼が使っていて気になって購入したものである。
 一生懸命自転車をアピールしていたが、特に幸也と自分のフレームは全く違うのだという。翌日試乗会の案内ちらしにも、そのような文言が読み取れる。幸也選手はどこまでもペダルに踏む力が持続するするように、粘りのあるものをオーダーしているのだという。彼の走り方のイメージと良く重なって一人で納得したものだった。

 ペダリングとは回すもので、常に接線方向に力を入れるとか雑誌に書いてあるが、上死点や下死点で大きな力を出せるほど人間は便利に出来ているわけではない。確かに下死点付近ではふくらはぎの筋力を使って引き足を導入した加速的な走りをすることはあるが、そう長時間続くものではない。まじめに、ペダリングに関して使っている言葉を聞いていると訳が分からなくなるが、結局はいかにうまく脱力し回転力以外に力を使わないかであり、そういうペダリングが外から見て綺麗に見えるのだろう。


こんなブログの記事も面白いです。
by dynabooksx | 2009-05-04 23:56 | レース、機材、うんちく

真也の歩み、愛理の子育て日記。私たちは福島第一原発5kmの双葉町民。時代は動く。私たちはその目撃者になる。画像のペレット&薪ストーブは、真也の施工作品。新天地を暖かく燃やし照らしてくれる。
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