クランク長について。
 一度書いておきたかったクランクへのこだわりと感想。様々な考察は以下のページからリンクをたどってもらうとして私なりの考えを書こう。


くろんの風  クランク長を考える。


 私がスポーツ車を初めて買ったのは、高校2年の時。某ショップで買った在庫処分のようなマウンテンバイク(もちろんフルリジット)には、懐かしのdeore DX(知っている人懐かしいでしょ)がついていた。当時は、空前のマウンテンバイクブーム雑誌の特集もほとんどそれ一色だった。当時の私にとって、一台10万もする自転車は宝石のごときものであり、それまで購入した何物よりも高価であった。右も左も分からない私に巧みなセールストークでノーブランドのその一台を紹介してくれたのだが、『ちょっと乗ってみるか』との言葉に甘えて磐城高校への坂を登っていった時、既に結論は出ていた。ブロックタイヤとはいっても、あの軽快感は感動だった。

 その後、喜んであちこちを走り回っていたのだが、今思うと坂は良いのだが平地でスピードを乗せ続けるのが難しかった。(単に体力と、タイヤのせいかもしれないが、、、) そのバイクには175mmのクランクが付いていた。別に足が短めではないが、身長167cmの私にはどうしてもそれは長すぎた。後に大学に入り170mmのロードを乗るようになってからクランクがペダリングに与える影響が大きい事がはっきりと分かった。一度ロードに乗り慣れた体では、一応持って行ってはいたものの、もうほとんど乗ることはなかった。

 6年前に車と正面衝突してから、競技から離れていたが、一昨年の12月にSCOTTを買ってから継続的にトレーニングをしてきた。完成車のSCOTTは172.5mmのクランクが付いていたが、ブランクがあるためかペダルが全く回らなかった。自分のペダリングスキルには結構自身があった私は愕然とした。今思うと、極太カーボンから来るフレームの剛性の高さも作用していたのだろうが、そのクランクは10km程乗っただけで取り外された。ああそうそう、アルテグラのそのクランク、ほぼ新品でありますので欲しい方言って下さい。

 そこで登場したのが、現在使っている165mmのもの。取り付けてローラーでちょこっと回したとき、『これだ!!』と確信した。サドルの高さや前後位置はいろいろ調整したが、回転の上げやすさが全く違っていた。力をかけて踏んでいるときはあまり違いが分からないのだが、無負荷でゆっくりペダルを回したときにある上死点での突っ掛かり感が、大きく減少していた。最近ローラーに乗りながら、前に掛かっているプロロードカレンダーを眺めていると、上死点での大腿骨の角度が随分斜めなことに気付いた。私だと165mmを使っても水平から10度ぐらいになるのに、彼らは30度ぐらいはあるように見える。膝が低いのだ。彼らのような腰と膝の位置関係を得ようと思ったら、150mm以下を必要とするだろう。

 一般に短いクランクはパワーが出ないと思われているが、決してそうではないと私は思う。確かにアタック時の瞬間パワーは劣るだろうが、勝敗を決めるのは心肺機能だ。ダンシングについても長いクランクが有利だと言うが、加速のためのダンシングではなく、ヒルクライムレース等での一定走におけるダンシングでは、短いクランクの方が私の場合長く維持が出来る。ペースがさほど上がっていなければ100~150m(宇都宮の古賀志林道等)ぐらいの標高差はオールダンシングでもいけてしまう。何より、ペースを上げて一気に筋力を使うような場面で、かかりが悪い代わりに足を温存できる。

 出来れば、もっと短いものも試してみたい。が、シマノ以外を使って変速性能を落とすような事はしたくないのでこれで我慢している。シマノが出せばきっと購入するだろう。


 ああ、もう少し書くことがあった。私は、クランクを短くして回転を稼いだ分、クリートを踏み込めるセッティングにしてバランスを取っている。なるべく膝から下の筋肉を使わず、ハムストリングスメインで安定した力を出せるように調整している。これは、以前のペダリングとは大きく違っており、膝下の筋肉が発達していてそこを使おうとする私とは、考え方を根本的に変化させる必要があった。ああ、でもそのことを書くとまた長くなりそうなので、いったん切って別の機会にします。
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by dynabooksx | 2009-02-07 19:13 | レース、機材、うんちく

真也の歩み、愛理の子育て日記。私たちは福島第一原発5kmの双葉町民。時代は動く。私たちはその目撃者になる。画像のペレット&薪ストーブは、真也の施工作品。新天地を暖かく燃やし照らしてくれる。
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