水石山ヒルクライムTTデータ解析

 まだ、ジャパンカップの興奮から冷めない感じです。身体能力的にはヨーロッパ選手に劣ってはいないと言われていた昨今、3位から6位まで独占した日本人選手の走りには胸が熱くなりました。


 仕事が一段落したのでお楽しみ、土曜日のTTのデータを評価してみましょう。

 まず、正確なタイムですが、興奮して途中で表示パネルを切り替える所を間違ってラップボタンを押してしまい、スタート1:25でリセットしてゴールが31:55あたりだったので、33:20だと思ったのですが、ラップをいったん全て消去したら、始めと終わりがいまいち判然としなくなってしまいました。

 スタートに少しコースを戻って軽く加速をつけて登り始めてスピードが上がり始めた所から、ゴールして平になっても踏み続けてそのまま奥の駐車場に下っていった踏むのを完全に止めた所まで入れると33:40を越えるし、距離が10kmの所で切ると33:20以下になってしまう。間を取って33:30ということにしておきましょう。標高データはないのですが、去年の春にTTをした時の距離とちょうど同じになりました。
 まぁ、また塗り替えそうな気もするので細かいことはどうでもいいでしょう。ああ、そうそう。どういう訳か体重の下げが止まらない。健康ランドであまり寝られなかったからか、観戦に興奮して食べる量が少なかったからか、夜にちょくちょく補給した割には、ほとんど54kgになってしまってまだ戻らない。走り続ければまだあと2週ぐらいは、調子が上がっていくはずなので、今度は前後決戦ホイールを履いて32分台を出せという天の啓示なのかもしれない。


 それはさておき、解析解析。まずは、抜き出したデータから、、。
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水石山TT:2010年10月23日
Duration: 33:30
Work: 534 kJ
TSS: 68.8 (intensity factor 1.11)
Norm Power:266
VI: 1
Pw:HR: 7.07%
Pa:HR: 7.09%
Distance: 10.041 km
Elevation Gain: 679 m
Elevation Loss: 0 m
Grade: 6.8 % (679 m)
  Min Max Avg
Power: 185 398 266 watts
Heart Rate: 117 166 160 bpm
Cadence: 57 111 82 rpm
Altitude: -22 657 319 m
Speed: 11.1 36.9 18.0 kph



水石山って標高差680mもあるんですねぇ。ガーミンにしてから2,3回しか登ってないんだけれど他の2回は660mぐらいだったからこれもよく分からない。もう数回登ればはっきりとしてくるでしょう。

比較する材料を用意しましょう。今年の春も本気で登って35:15だったのですが、この時は登る直前にパワータップの電池が切れてデータがない。その前になると2009年4月29日の山三昧の時のデータ。

水石山TT:2009年4月29日
Duration: 35:02
Work: 561 kJ
TSS: 73.3 (intensity factor 1.121)
Norm Power:269
VI: 1.01
Pw:HR: 7.7%
Pa:HR: 8.28%
Distance: 10.044 km
 Min Max Avg
Power: 169 398 267 watts
Heart Rate: 110 170 160 bpm
Cadence: 59 143 83 rpm
Speed: 11.2 34.5 17.2 kph



まず、通常同じ距離でもスピードを上げれば空気抵抗が増すので必要な運動量は増すはずだけれども、

今回534KJ、前回561KJ

と消費エネルギーが減っている。これはひとえに軽量化のおかげ。TSSが減っているのはFTPの設定値が違っているからだと思います。

そして出力。あらためて比較してみると、平均266wと267wとほとんど同じですね。一つのピークだった去年の春の出力が戻ってきたと言えるでしょう。一ヶ月半前の裏磐梯スカイバレー時と比べるとパワーで10w強アップ、体重6kg減(一割減)でした。


心拍も平均にすると、同じ値。でも記憶だと、前は涙とよだれをだらだら垂れ流しにするほど追い込んで走った気がするのですが、今回は最後まで冷静にペースを加減しながら走って、それはデータの上下変動がほとんどない事からも明らか。ヒルクライムとしてはかなりクレバーな走りをしたと思う。出力計を使ったペーシングが板についてきたか、、、。配分も最初の坂を300w以下で抑え、シオンの丘を過ぎて勾配が緩くなる手前までで276w。緩斜面でいまいち踏み切れてませんが、後半も最初の目標だった260wを下回らずに粘りました。

ケイデンスは前のデータは出力の変動による近似値なので、あまり当てに出来ませんがダンシングを多用して登った今回の方が低めになっているはずです。ヒルクライムレース時に引きずられて本当に限界までペースが上がっている時は、足が限界でダンシングは出せません。途中、何度も立ってリフレッシュしながら登れるのはまだ幾分余裕がある時です。

速度は、18km/hに届いていました。予定通りです。

20MP(20分の平均最大パワー)でいうと、10月9日の高塚山の時が256wで今回が271w。上昇速度も5分ごとに見ていくと速い所は1300m/hを越えていました。高塚山の時の手応えと余裕からすると、ちょうどそんなもんでしょう。


ええっと、あと610刑事さんから質問のあった赤井嶽分岐時のタイムですが、速度変化から推測するに、分岐までが25分半、後が8分ちょうどだと思います。昼なのでいったんアップします。


続きとして、これまでこれまで実際の画像は明らかにしていなかった、私の能力が丸裸になるパワープロファイルを載せておきましょう。評価の仕方がちょっと違いますが、資料としてこんなのもありました。
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左から5秒、1分、5分、FT(Functional Threshold)で、縦軸はそれぞれの時間帯に対する動力体重比(w/kg)とその数値が当てはまるカテゴリー分けになっている。FTP(Pはパワー)はサイクリストの運動能力を現す有力な指標で、あなたFTPは何W?と聞けばそれで強さがだいたい分かってしまい一時間あたりの連続最大出力を示す。ヒルクライマーならばそれよりは動力体重比で、キロあたり何W?というのがそのまま登坂力を現す。実際、一時間を全力でこぎ続けるという行為は現実にはかなり難しいので、これは20MP(20分の最大出力)の95%が60分になるという近似値を用いている。

 今回のヒルクライムで20MPは271wだったので、FTPはその95%で計算するので257wとなり、55kgでの動力体重比は4.68w/kg(これまでは4.5ぐらい)になる。このぐらいあればヒルクライムでもう少し遊ばせてもらえるでしょうが、ホビーレーサーでもトップ選手は5w/kgを越えるし、世界のトップクライマーは7w/kgに迫る。上には上があるものだ。
 データを見てわかるように5分、60分に比べて、5秒、1分の値が低い。やっとグラフに頭を出している感じでスプリント能力の低さを表している。確かに山麓線の細かいこぶのような所で30秒から1分ぐらいの短いインターバルをかけられると、心肺に負荷がかかる前に足に来てしまいしんどくなる事がある。標高差100m以上、5分以上のまとまった登りになってくるとぐっと楽になってくる。まぁ、小型選手でこういう脚質なのでヒルクライムが向いているのでしょう。
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by dynabooksx | 2010-10-25 12:08 | レース、機材、うんちく

真也の歩み、愛理の子育て日記。私たちは福島第一原発5kmの双葉町民。時代は動く。私たちはその目撃者になる。画像のペレット&薪ストーブは、真也の施工作品。新天地を暖かく燃やし照らしてくれる。
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