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自転車という遊び

 先日あるブログを読んでいたら興味深いことが書いてあった。日本人の意識は、自分がどう思うかではなく、他人からどう見られるかで形づくられるということ、、。

 その方は、自転車のツーリングについて記事を書いていたのだが、そのために自転車旅行は流行らないのだと結論づけていた。確かにそうだろう。この便利な時代に何が楽しくて自転車で旅などするものか。そのハードさは一度やってみれば分かるだろう。冬は寒さ、夏は暑さ、坂は苦しさとなって襲いかかる。同じ自転車乗りであっても、大量の荷物を積んでのツーリング車を見ると、お気の毒なことにと思う。ロードレーサーと競技速度に慣れてしまうと、荷を積んで走るリズムがひどくイライラするのだ。だから30を過ぎてから、テント一式を持って旅をすることは無くなった。荷物最小限の健康ランドを繋ぐ旅ならする。

 話はそれたが、昨今の健康志向もあり自転車が大いに注目されてきている。ファッション雑誌等にも数十万するロードがさらっと載っていたりする。ここ5年ほどで都内を走るスポーツ車の数は倍増したように思う。それほど人気の出ている自転車だが、高級自転車がどんどん売れている一方、全体の9割は一年以内にほとんど乗らなくなるのだという。これはやはり、かっこよさげだと思って始めた人が、初めの爽快感を通り越したあと、どんなに高い自転車でも踏まないと進まないという現実に直面し、速くなるためにはかなり地味で苦しいトレーニングを長時間必要とすることを知るからであろう。別に買い物などの用を足すだけなら競技車両は必要ない。ロードは速く走ってこそ価値がある。どうやって速くなるかという深みにはまらなくては、続けることは難しいだろう。

 私の友人には、雪に閉ざされる中、朝晩毎日せっせと室内で扇風機を回しながら自転車にまたがり床を濡らす人がいる。これこそとても周りから見てなにが楽しくてそんなことを、、、という世界だろう。かくいう私もほとんど同じなのだが、、、。
 自転車乗りは自転車乗りにしか理解されないのかもしれない。B型的スポーツとでも言おうか、、。やっている人にしか分からない独特の世界がある。苦しさの楽しみというか面白さ。安全に手軽に追い込めるのが優れたところだ。3年を一区切りのつもりで再び始めて今年でその3年目なのだが、まだ止められそうにない。
by dynabooksx | 2010-02-19 21:05 | 真也の視点

真也の歩み、愛理の子育て日記。私たちは福島第一原発5kmの双葉町民。時代は動く。私たちはその目撃者になる。画像のペレット&薪ストーブは、真也の施工作品。新天地を暖かく燃やし照らしてくれる。
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